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NOSAIを辞めたい獣医師へ|5年で辞めた私の判断と、次の選択肢

NOSAIを辞めたい。当直がきつい、休めない、給料が思ったより上がらない——5年働いて実際に辞めた現役獣医師ゆっけが、何がしんどいのかの切り分け方と、辞めた人の現実的な3つの行き先を正直に書きました。

📅12分で読めます
#NOSAI#産業動物#辞めたい#転職#獣医師の転職
NOSAIを辞めたい獣医師へ|5年で辞めた私の判断と、次の選択肢
ゆっけ書いた人:ゆっけ(現役獣医師)保健所→産業動物臨床→家畜保健衛生所→畜産と、4つの現場を経験。
💡この記事でわかること
  • 「NOSAIがしんどい」の正体を切り分ける方法
  • 職場を変えれば解決すること/しないこと
  • 私が5年でNOSAIを辞めた理由
  • NOSAIを辞めた人の、現実的な3つの行き先
  • 辞める前にやっておきたいこと
ワン

ワン

ゆっけさん、NOSAIを辞めたいって思ったこと、ありますか?

ゆっけ

ゆっけ

何度もあります。実際、5年で辞めました

夜中の当直、真夏の牛舎、なかなか取れない休み。

「このまま続けられるのかな」と思う日は、誰にでもあります。

この記事では、私が実際に辞めるまでに考えたことと、辞めたあとの行き先を正直に書きます。

結論:辞めるかどうかより、「何がしんどいのか」を先に切り分ける

先に結論をお伝えします。

「NOSAIを辞めたい」と思ったとき、いきなり辞める・辞めないを決めないでください。

ポイント

まず、しんどさの中身を切り分けます。

それが職場を変えれば解決することなのか、産業動物臨床そのものの性質なのか。

ここを分けないまま動くと、移った先でも同じことが起きます。

しんどさは、だいたい5つのどれかです

私が感じたもの、同期から聞いたものを並べると、こうなります。

しんどさ職場を変えれば?
当直・夜間の呼び出し診療所によって回数が違う。減らせることはある
体力的にきつい産業動物である限り、ついて回る
農家さんとの相性担当エリアが変われば変わる
給料が思ったより上がらない組合によって差がある。ただし上限は似ている
休みが取りにくい人員の多い組合なら改善する
ワン

ワン

「職場を変えれば解決する」ものと、そうでないものがあるんですね。

ゆっけ

ゆっけ

そこが分かれ目です。体力の問題だけは、どこへ行っても消えません

当直の回数や休みの取りやすさは、組合や診療所の規模で本当に変わります

人数が少ない診療所ほど、1人あたりの当直が回ってきます。

だから「NOSAIが嫌」ではなく「今の診療所が合わない」だけ、というケースは珍しくありません。

「辞めたくなる瞬間」そのものは、こちらにまとめています。

私が5年で辞めた理由

正直に書きます。

私の場合は、体力と、生活のリズムでした。

夏は炎天下の牛舎で手術をして、冬は氷点下の分娩に呼ばれる。

夜中に電話が鳴る生活を、この先も続けられるかと考えたときに、答えが出ませんでした。

牛の診療そのものは好きでした。

ゆっけ

ゆっけ

嫌になって辞めたわけではありません。好きなままで、続け方を変えたという感覚に近いです。

もうひとつ、大きかったのが先が見えたことです。

10年後の自分の働き方が、いまの先輩を見れば分かってしまう。

それが悪いことだとは思いません。

ただ、私はもう少し違う景色を見たいと思いました。

NOSAIを辞めた人の、現実的な3つの行き先

「辞めたあと、どうするのか」がいちばん不安だと思います。

私の周りを見てきた実感で、行き先は大きく3つです。

① 別の組合・別の診療所に移る

産業動物を続けたいなら、これが最短です。

同じNOSAIでも、組合が違えば当直の回数も人員体制もまったく違います。

「牛は診たい。でも今の働き方はきつい」という人には、いちばん現実的な選択肢です。

獣医師免許とこれまでの経験がそのまま使えるので、条件面でも不利になりません。

② 公務員(家畜保健衛生所・食肉衛生検査所)

私が選んだのがここです。

家畜保健衛生所は、家畜の伝染病検査・病性鑑定・農場の立入指導が仕事です。

産業動物の知識がそのまま活きます。

そして、当直がありません

変わること中身
夜間の呼び出しなくなる
生活のリズム安定する
仕事の中身診療から、検査と行政へ
年収1年目は下がることもあるが、長期では上がりやすい

「動物に触れる時間が減る」のは事実です。

そこを許容できるかが、分かれ目になります。

家畜保健衛生所の1日は、こちらに書きました。

公務員になる方法は、この1本にまとめています。

③ 企業(製薬・飼料・畜産関連)

年収を上げたいなら、ここが本命です。

製薬会社の管理獣医師、飼料メーカーの技術サポート、畜産関連企業。

どれも、産業動物の現場を知っている獣医師を求めています

農家さんと話せること、牛の現場が分かること。

これは、現場にいた人にしかない強みです。

ポイント

企業は、職種を変えずに業界だけ動かす転職になります。

臨床で500万円台が上限になりやすいのに対し、企業は700万・1000万と伸びる余地があります。

この考え方は、こちらで詳しく書いています。

辞める前にやっておきたい3つのこと

ワン

ワン

勢いで辞めちゃだめですか?

ゆっけ

ゆっけ

気持ちは分かりますが、3つだけ先にやってください。あとがぜんぜん違います。

① 診療件数と経験を書き出しておく

1日何件まわっていたか。年間で何頭診たか。手術や繁殖でできることは何か。

NOSAIを辞めたあと、これがそのまま職務経歴書になります。

辞めてからでは思い出せません。在職中に書き出してください。

② 生活費の半年分を貯める

お金に余裕がないと、最初に出た内定に飛びついてしまいます。

断れる状態でいることが、良い転職の前提になります。

③ 引き継ぎを雑にしない

獣医師業界は狭いです。特に産業動物は、なおさら狭い。

去り際の印象は、次の職場にも届きます。

それでも決められないときは

「辞めたい」と「辞めるべきか」は別の問題です。

判断の軸そのものは、こちらに書いてあります。

ゆっけ

ゆっけ

そして、もし「もう限界かもしれない」と感じているなら、その判断は後回しでかまいません。

先に休んでください。

体と心を守ることのほうが、キャリアより先です ▶ 今つらい獣医師へ|「もう限界かも」と思ったら読む

まとめ

  • 「辞めたい」と思ったら、まずしんどさの中身を切り分ける
  • 当直・休み・農家さんとの相性は、職場を変えれば変わる
  • 体力の問題だけは、産業動物である限りついて回る
  • 行き先は主に3つ。別の組合/公務員/企業
  • 辞める前に、診療件数の書き出し・生活費の半年分・丁寧な引き継ぎ
ゆっけ

ゆっけ

NOSAIでの5年は、いまでも私の土台です。辞めても、経験は持っていけます

牛を診てきた時間は、どこへ行っても無駄になりません。

転職の進め方そのものは、こちらからどうぞ。

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ゆっけ
ここまで読んでくれてありがとう。最後にひとつだけ、伝えたいことがあります。

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