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獣医師の年収を上げる5つの方法|現実的にできる打ち手から順に解説

獣医師が年収を上げるためにできる5つの現実的な方法を、現役獣医師ゆっけが解説。転職・専門医取得・領域シフト・マネジメント・開業までを『ハードルが低い順』に整理し、メリット・注意点もまとめました。

📅🔄17分で読めます
#年収アップ#年収#キャリア#獣医師#転職
獣医師の年収を上げる5つの方法|現実的にできる打ち手から順に解説
ゆっけ書いた人:ゆっけ(現役獣医師)保健所→産業動物臨床→家畜保健衛生所→畜産と、4つの現場を経験。
ワン

ワン

ゆっけさん、獣医師って「給料が安い」ってよく聞きます。年収を上げるには、何ができるんですか?

ゆっけ

ゆっけ

「年収を上げたい」と思ったときいきなり開業を考える人が多いですが、もっと現実的に効く打ち手はいくつもあります。

今日はハードルが低い順に5つの方法を、私自身の体感と、同期や友人のリアルなケースも交えて整理しますね。

📌 この記事の結論

  • 年収は黙っていても上がらない、動いて取りに行くもの
  • ハードルが低い順=①転職 ②専門医 ③領域シフト ④マネジメント ⑤開業
  • 一番効くのは転職(職場が変わるだけで100〜200万差)
  • 掛け算で積み上げるのが王道。まず自分の市場価値を知る
💡この記事でわかること
  • 年収アップのいちばん現実的な打ち手「転職」
  • 専門医・認定医で市場価値を上げる方法(時間・費用の目安付き)
  • 年収の高い領域(大手チェーン・二次診療・企業)へのシフト
  • マネジメント職を目指すルート(到達への道のり)
  • 最終手段としての「開業」とそのリアルな数字

大前提:「給料は安い」は半分本当・半分誤解

獣医師の平均年収は約600〜700万円台

一般的にはそこそこ高い水準です。

でも、長時間労働で時給換算すると見劣りするケースが多いのも事実。

ポイントは「黙っていても上がる仕組みではない」ことです。

年収を上げたいなら、自分から取りに行く動きが必要になります。

次の5つは、その基本パターンです。

獣医師が年収を上げる5つの方法(転職・領域シフト・専門医や認定医・マネジメント・開業)を、ハードルの高さと年収アップ効果で並べた図解

年収を上げる5つの方法(ハードルが低い順)

理由:なぜ「頑張るだけ」では上がらないのか

理由は、獣医師の年収は"個人の頑張り"より"環境"でほぼ決まるから。

  • 勤め先の業態(個人病院/チェーン/公務員/製薬)で、そもそもの水準が違う
  • 小動物臨床は構造的に給与が低め——同じ職場で頑張っても頭打ちになりやすい
  • だから「同じ場所で耐える」より「上がる場所・上がる動き方に移る」ほうが速い

その"上がる動き方"を、ハードルの低い順に5つ紹介します。

具体例:年収を上げる5つの方法

方法①:転職(いちばん現実的でリスクも低い)

ワン

ワン

ゆっけさん、まずいちばん現実的なのは何ですか?

ゆっけ

ゆっけ

年収アップで最も早く・確実に効くのが転職で、同じスキルでも、職場が変わるだけで100〜200万円変わることが珍しくありません。

上がりやすい上がりにくい
大手チェーン病院・都市部・夜間あり病院へ移る同じ規模・同じ地域内での横移動
二次診療施設・専門病院へ移る安易なキャリアダウン(薄給・無教育)
**企業(製薬・MR=医薬情報担当者・開発)**へ移る求人票の数字だけで決める
公務員へ移る(条件次第)エージェントなしで動く(市場相場が分からない)

私の同期にも、30代前半で大手チェーン病院に移り、年収を100万円以上アップさせた人がいます。

逆に「年収アップを期待していたのに、横移動で変わらなかった」ケースも。

だから、動く前に自分の市場価値を正確に知ることがとても大事です。

転職で年収を上げるコツは次の3点です。

複数エージェントを使う
過去の成約データを持っているので、年収交渉も任せられる
市場相場を先に把握
自分の領域の年収レンジを知ってから動く
「年収だけ」で決めない
教育・働き方・将来性も含めて総合判断

エージェント選びの基準はこちら

方法②:専門医・認定医で市場価値を上げる

「替えがきかない人材」になる近道が、専門医・認定医の取得です。

ただし、時間とお金がかかるのも事実。

判断材料として、目安をまとめます。

認定領域取得までの目安
獣医循環器学会循環器5〜7年(症例実績・学会発表必要)
獣医がん学会(腫瘍科認定医)腫瘍5年以上
獣医画像診断学会画像診断5〜7年
獣医内科学アカデミー内科3〜5年
獣医外科認定医・専門医外科5〜10年
獣医皮膚科認定医皮膚3〜5年

取得には、学会参加費・受験費用・セミナー費などで年間10〜30万円程度の自己投資がかかります。

時間軸も長め。

「いきなり取る」より「腰を据えて土台を作る」感覚です。

取得すると、二次診療・専門病院での評価が上がり、年収レンジが上振れします。

さらに、給与交渉の材料になり、セミナー講師・執筆など+αの収入も生まれる。

将来の専門特化開業への布石にもなります。

数年かかりますが、「年収の天井」を上げる効果はとても大きいです。

方法③:年収の高い「領域」にシフトする

ワン

ワン

ゆっけさん、領域によってそんなに年収が違うんですか?

ゆっけ

ゆっけ

そうなんです。そもそも領域ごとの年収レンジが違うので、領域選びが効きます。

領域年収レンジ感特徴
個人クリニック(小規模)低〜中拘束時間も長い
中規模個人病院役割分担あり
大手チェーン病院中〜高待遇・福利厚生が整いやすい
二次診療施設・専門病院専門性で勝負
企業(製薬・MR・開発)完全土日休み・賞与安定
公務員中〜中高(安定)当直なし・長期で安定上昇

「いまの領域で頑張る」より「年収が伸びる領域に移る」ほうが早いこともあります。

私自身も公務員→産業動物→現職と領域を動かしながら、待遇を整えてきました。

領域を変えるだけで、同じ努力量でも結果が全然違う——これは複数領域を経験して強く感じます。

同期には、30代後半で動物病院から製薬企業に移った人がいます。

年収自体は大きく上がらなくても、完全土日休み・残業少なめで、時給換算するとぐっと上がる。

「実質の手取り感」では、明らかにプラスの転職でした。

方法④:マネジメント職を目指す

30代以降に効くのが、チーフ・分院長・エリアマネジャーなどの管理職ルートです。

ポジション年収目安到達ルート
チーフ・主任+50〜100万円在籍中の昇進が現実的(3〜5年)
分院長約800〜1,200万円大手チェーン病院での登用(5〜10年)
エリアマネジャー約1,000万円〜複数院統括。マネジメント実績が必要
企業の管理職約900万円〜臨床経験+マネジメント評価

マネジメントは「技術 × 人を動かす力」。

手技だけでなく、後輩指導・チームビルディング・数字管理ができる人が評価されます。

私の周りにも、40代で大手チェーン病院の分院長になった人がいます。

もともとは普通の勤務医でした。

でも、新人教育を積極的に引き受け、症例数の管理もしっかりやっていた結果、声がかかったそうです。

「動物だけでなく人にも向き合える」——これがマネジメントへの第一歩です。

方法⑤:開業(最後の手段/ハードル高)

「年収1,000〜2,000万円超」のレンジに乗るには、最終的には開業が最大ルート。

ただし、ハードルは別格です。

メリット注意点
経営が軌道に乗れば、勤務医を大きく超える年収数千万円規模の初期投資が必要
自分の理想の働き方を作れる経営・労務・税務など獣医業務以外の負担が増える
専門性・人柄でファンを作れる失敗すれば借入が残るリスクも大きい
病院承継(事業継承)なら設備・顧客込み後継者問題・地域の需要見極めが必要
ワン

ワン

ゆっけさん、開業って、実際いくらかかるんですか?

ゆっけ

ゆっけ

気になる「具体的にいくら?」を整理しておきますね。

動物病院の開業費用の内訳(運転資金・手術設備や備品・医療機器・物件取得や内装)と合計3,000〜7,000万円の図解

動物病院の開業費用の内訳(合計3,000〜7,000万円)

項目目安
物件取得・内装1,500〜3,000万円
医療機器(レントゲン・エコー・血液検査機)1,000〜2,000万円
手術設備・備品500〜1,000万円
運転資金(半年〜1年分)500〜1,000万円
合計3,000〜7,000万円

多くの開業医は、日本政策金融公庫の融資を活用しています。

自己資金1,000〜2,000万円を用意できれば、現実的な選択肢になります。

私の周りには、人当たりの良い友人で開業して繁盛している人もいます。

技術はもちろんですが、人柄が患者さんを呼ぶのも開業の成否を分ける大きな要素。

開業は「年収」だけでなく「経営者として生きるかどうか」の選択です。

勤務医とは別の競技だと思って準備するのが安全です。

補足:年収アップに効きやすい「掛け算」

ワン

ワン

ゆっけさん、5つの方法を組み合わせると、もっと年収が上がるんですか?

ゆっけ

ゆっけ

そうです。単体ではなく、組み合わせで効きます。

🔀年収アップに効く「掛け算」の例
認定医取得 × 二次診療への転職
年収レンジが大きく上振れ
大手チェーン病院 × マネジメント職
分院長で1,000万円圏内
臨床経験 × 企業転職
完全土日休み+年収アップ
専門特化 × 病院承継
開業ハードルを下げて成功率アップ

「ひとつで一気に上げる」より「小さく積み上げて掛け算する」ほうが、リスクが低く再現性も高いです。

動く前にチェックしておきたい3つのこと

自分の市場価値
複数エージェントの面談で、いまの年収妥当性を把握
領域別の相場
同年代が他職場でいくら稼いでいるかを知る
辞めたい理由の仕分け
「年収だけ」で動くと、別の不満で結局またすぐ動くことに

「辞めるか」自体を迷っている方は、まずこちらを

まとめ:黙っていても上がらない。動き方で年収は変わる

  • 方法①転職:もっとも現実的でリスクが低い(同期で年収100万円アップ例も)
  • 方法②専門医・認定医:年収の天井を上げる(取得まで3〜10年)
  • 方法③領域シフト:そもそも稼げる場所に移る
  • 方法④マネジメント:30代以降の伸ばしどころ
  • 方法⑤開業:最大ルートだが、3,000〜7,000万円の投資が必要な別競技
  • 掛け算で効かせるのが王道

まずは自分の市場価値を知るところから

エージェント面談は無料なので、情報を入れるだけでも動き方が変わります。

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