vetcareer
転職の進め方

獣医師の転職を年代別に解説|20代・30代・40代の動き方

20代・30代・40代で、獣医師の転職の動き方は変わります。年代別の年収相場・転職難易度・強みと注意点をまとめました。

📅🔄⏱約9分で読めます
#転職#年代別#キャリア#獣医師#年収
獣医師の転職を年代別に解説|20代・30代・40代の動き方
ゆっけ書いた人:ゆっけ(現役獣医師)保健所→産業動物臨床→家畜保健衛生所→畜産と、4つの現場を経験。
ワン

ワン

ゆっけさん、獣医師の転職って、年代によって動き方が違うんですか?

ゆっけ

ゆっけ

はい、これがけっこう大事で、同じ「転職したい」でも、20代・30代・40代では戦い方がまったく違うんです。

今日は年代ごとに、「いまの強み」「狙い目」「気をつけること」を整理します。

私自身も何度か転職してきたので、その体感も交えて書きますね。

読み終えれば、自分の年代の「勝ち筋」がはっきり見えるはずです。

📌 この記事の結論

  • 同じ転職でも20代・30代・40代で戦い方が違う
  • 20代=将来性/30代=経験(市場価値が最大)/40代=専門性・人脈
  • 動きやすいのは30代後半まで、40代は戦略が要る
  • どの年代も辞めたい理由の仕分け+在職中の情報収集が基本

結論:年代で「戦い方」がまるで変わる

獣医師の転職は、いつでもできます。

ただし、年代によって「市場価値」「狙い目」「リスク」が変わるのは事実。

「思い立ったときが転職時」ではあります。

でも、自分の年代の特性を知ってから動くだけで、結果は大きく変わります。

年代年収目安転職難易度動き方の鍵
20代約400〜500万円低いキャリアチェンジしやすい時期。経験より将来性で勝負
30代約500〜650万円中(前半は易・後半は難化)市場価値が最も高い時期。経験で勝負
40代約600〜750万円超高い専門性・マネジメント・人脈で勝負

数字はあくまで目安です。

でも、「30代後半までは比較的動きやすい」「40代から戦略が要る」というのが大枠です。

(年収は1年目の小動物臨床約380〜400万円、公務員約450万円、産業動物臨床約423〜430万円を起点に、経験年数で伸びていくイメージ)

理由:なぜ、年代で戦い方が変わるのか

理由は、「市場で評価される"売り"」が、年代とともに移っていくからです。

  • 20代は経験が浅くても「これから伸びる将来性」で採用される
  • 30代は積んだ「経験・実績」そのものが商品になる
  • 40代は「専門性・マネジメント・人脈」という"替えのきかなさ"で勝負する

同じ「転職」でも、武器にすべきものが年代でまるで違う——だから動き方も変わります。

ここからが具体例。

20代・30代・40代の順に見ていきます。

データで見る:実際に転職しているのは誰か

ここで、国の調査の数字を見ておきます。獣医師に限った統計ではありませんが、年代ごとの空気感がよく分かります。

2025年に転職した人は、330万人。働いている人の4.8%です。1年のうちに、20人に1人が職場を変えている計算になります。

年代1年間に転職した人の割合
15〜24歳9.9%
25〜34歳7.1%
35〜44歳4.4%
45〜54歳3.5%
55〜64歳4.2%
65歳以上2.7%

やはり若いほど高く、45〜54歳がいちばん低い。ここは実感どおりだと思います。

意外だったのは、増えているのが45歳以上だったこと

10年前と比べると、動きが逆転しています。

年代2015年2025年10年間の変化
25〜34歳81万人82万人ほぼ横ばい
35〜44歳65万人55万人10万人の減少
45〜54歳45万人57万人12万人の増加
55〜64歳41万人55万人14万人の増加
ワン

ワン

40代以降のほうが増えてるんですか。逆だと思っていました。

ゆっけ

ゆっけ

私も意外でした。難しいのは事実ですが、動いている人の数は増え続けています。

ただし正直に書くと、人口の多い世代が45〜54歳に移ったことも影響しています。増えた分がそのまま「転職しやすくなった」という意味ではありません。

それでも、40代以降で職場を変える人が珍しくなくなったのは確かです。「もう遅い」と思う必要はありません。

転職して、年収は上がるのか

いちばん気になるところだと思います。これも国の調査に数字があります。

2024年に転職した人の、前の職場と比べた給料です。

割合
上がった40.5%(うち1割以上の増加が29.4%)
変わらない28.4%
下がった29.4%

上がった人が、下がった人を11ポイント上回っています。

ただし「転職すれば必ず上がる」わけではありません。3割の人は下がっています。ここは正直に受け止めてください。

45歳を過ぎても、割合はほとんど変わりません

ここが意外でした。年代別に「上がった人」の割合を見ます。

年代年収が上がった割合
20〜24歳50.5%
25〜29歳46.3%
30〜34歳46.1%
35〜39歳45.5%
40〜44歳45.9%
45〜49歳46.4%
50〜54歳39.0%
55〜59歳27.4%

20代後半から40代後半まで、ほぼ46%で横ばいです。45〜49歳が40代前半を上回っているくらいです。

ワン

ワン

年を取るほど下がっていくと思っていました。

ゆっけ

ゆっけ

私もそう思っていました。はっきり落ちるのは55歳からです。

つまり、40代の転職は「決まりにくいけれど、決まれば年収は上がる」ということです。前の項で見たとおり転職する人の割合(難易度)は45〜54歳がいちばん低い。でも決まった人の年収は、20代とほとんど同じ割合で上がっています。

「40代だから年収は下がって当たり前」と思い込む必要はありません。

動きたい人の3人に1人しか、動いていない

もうひとつ、この数字を知っておいてください。

  • 今の仕事を辞めて別の仕事に変わりたい(または別の仕事もしたい)人:1023万人
  • 実際に転職した人:330万人

動きたいと思っている人の、3人に1人しか動いていません。

しかも「動きたい」と思っている人は、10年前の812万人から増え続けています。

迷っているのは、あなただけではありません。そのうえで、動いた人だけが次に進んでいます。

出典:総務省統計局 労働力調査(詳細集計)2025年平均(転職者数・転職者比率・転職等希望者数)

賃金の変動は、厚生労働省 令和6年 雇用動向調査(転職入職者の賃金変動状況)

20代の動き方:将来性で勝負できる時期

ワン

ワン

ゆっけさん、20代の獣医師って、どんな転職ができるんですか?

ゆっけ

ゆっけ

20代は獣医師人生でいちばん身軽な時期で、経験は浅くても「これから伸びる人材」として歓迎されます。

私自身、20代の頃に公務員→産業動物臨床への転職を経験しました。

当時は「年収より、現場経験を積みたい」という気持ちが強かった。

でも振り返ると、早すぎて損な転職はあまりありませんでした。

20代の強み

将来性での評価
経験不足は前提で、ポテンシャル採用が多い
キャリアチェンジが容易
臨床→公務員、産業動物→企業など、思い切った方向転換がしやすい
学び直しが効く
数年遅れても取り戻せる。試行錯誤の余地が大きい

20代の狙い目

教育体制が整った大手チェーン病院・二次診療施設
専門スキルを身につける土台作りに最適
製薬・ペットフードなど企業
第二新卒枠の活用も可能

20代の転職で大事なのは、「短期の年収より、3〜5年後に何が身につくか」で職場を選ぶこと。

注意点は3つです。

  • 「合わないからすぐ辞める」を繰り返さない(理由を仕分けてから動く)
  • 経験が浅い分、教育体制の質を最優先で確認する
  • 安易にキャリアダウン(薄給・無教育の職場)に流れない

30代の動き方:市場価値が最も高い時期

ワン

ワン

30代になると、何が変わりますか?

ゆっけ

ゆっけ

30代は臨床経験・専門性が「商品」になる時期で、年収もここで大きく伸びます。

私の同期にも、30代前半で大手チェーン病院に移り、年収を100万円以上アップさせた人がいます。

30代後半で企業に移って、ワークライフバランスを整えた人もいます。

「自分が何を取りたいか」を明確にできるかが、30代転職の成否を分けます。

一方で、35歳前後から少しずつ年齢条件が出始めます。

だから、動くなら早めです。

30代の強み

経験を売れる
手術・専門領域・症例数など、実績で勝負できる
年収が一気に伸びる
ボーナス・手当を含めて600万円台が見えてくる
マネジメント経験も評価対象
後輩指導・チームリードの実績が武器になる

30代の狙い目

大手チェーン病院での待遇アップ転職
年収アップが最も実現しやすい
二次診療施設・専門病院
経験を専門性に変えるベストタイミング
企業(製薬・MR・開発)
臨床経験が評価される。年収アップも狙いやすい

注意点は、特に後半に増えます。

  • 35歳以降は、求人によって年齢条件が出始める
  • 子育て・住宅ローンなど、動きにくい事情が増える
  • 「いまの不満を解消するだけの転職」だと、似た不満を繰り返しやすい

40代の動き方:戦略が要る時期

ワン

ワン

40代になると、転職は厳しくなるんですか?

ゆっけ

ゆっけ

40代は転職の難易度が上がる時期、求人の数は減りますが、「替えがきかない人材」として評価されるルートは残っています。

ポイントは、「数」ではなく「質」で勝負すること。

現実として、「現職と同等の条件」を維持できる転職は限られます。

だから、年収を一時的に下げてでも長く働ける環境を取るという選択も視野に入ります。

私の周りにも、40代で年収を100万円ほど下げて公務員に移った人がいます。

企業の管理職に転身した人もいます。

「人生のフェーズに合わせて働き方を選び直す」——そんな感覚です。

40代の強み

専門性
専門医・認定医・特定領域の経験は強い武器
マネジメント
院長・チーフ・教育担当の経験は希少
人脈
業界の横のつながりが、求人や条件交渉に効く

40代の狙い目

専門性で勝負する二次診療・専門病院
専門医・認定医資格が大きく評価される
管理職枠(チェーン病院の分院長・エリアマネジャー)
マネジメント経験が活きる
企業の管理・教育・品質保証ポジション
マネジメント+専門性の組み合わせが評価される

注意点は、この3つです。

  • 未経験職種への飛び込みは、ハードルが上がる
  • 年収・役職にこだわりすぎると、選択肢が極端に狭まる
  • エージェント経由の非公開求人の活用が基本になる

どの年代にも共通する「失敗しない原則」

ポイント

年代ごとに戦い方は変わります。

でも、次の4つはどの年代でも変わらない原則です。

✅どの年代にも共通する失敗しない原則
辞めたい理由を仕分ける
「時間で解決するか/環境が原因か」を先に整理
在職中に動く
焦りで判断を誤らないため。情報収集は早めに
複数エージェントを使う
求人・内部情報を横比較。担当者との相性も見る
「年収だけ」で選ばない
時短・当直・教育・将来の伸びしろを総合で見る

そして、「自分の今の強みを正しく言語化する」のはどの年代も同じ。

それができれば、転職は怖くありません。

年代別・分野別の年収の実額は、こちらで確認できます。

まとめ:年代に合った動き方で、後悔しない転職を

  • 20代:将来性で勝負。教育体制と「3〜5年後の自分」で選ぶ
  • 30代:市場価値が最も高い。年収と働き方の両立を狙える
  • 40代:難易度は上がるが、専門性・マネジメント・人脈で勝負できる
  • どの年代も、辞めたい理由の仕分け+在職中の情報収集が基本
ゆっけ

ゆっけ

「今の年代だと無理かな」と決めつける前に、まずは情報を入れてみるのがおすすめです。

エージェントに年代別のリアルな求人状況を聞くだけでも、見え方が変わります。

年代を問わず、動き出す前に読んでおきたいのがこの2本です。

何から始めればいいか分からない方は、転職の完全ガイドに順番をまとめてあります。

SHARE THIS ARTICLE

ゆっけ
ここまで読んでくれてありがとう。最後にひとつだけ、伝えたいことがあります。

NEXT STEP

読んで終わりにしない。
まずは自分の市場価値を知ろう

転職エージェントの登録は無料。求人を見るだけでも、今の職場の見え方が変わります。 獣医師向けに厳選したエージェントをランキング形式で比較しました。

転職サイトランキングを見る →

※ 当サイトはアフィリエイト広告を含みます

関連記事

PAGE TOP