
ワン
ゆっけさん、辞めると決めたら、今の仕事はほどほどでいいですよね?

ゆっけ
その気持ち、よく分かります。でも実は逆なんです。
辞めると決めた瞬間、今の職場への興味が薄れます。
「どうせ出ていくし」という気持ちが、どうしても出てきます。
でも、ここで手を抜くと転職活動そのものが不利になります。
この記事を読み終えるころには、その理由が腑に落ちているはずです。
結論:辞めると決めた後こそ、手を抜かない
先に結論をお伝えします。
今の職場での働きは、そのまま転職活動の材料になります。
書類に書く内容も、面接で話す内容も、すべて今の職場から出てきます。
ほかに材料はありません。
理由:3つすべてに効くからです
なぜ手を抜かないほうがいいのか。
効く場面が3つあります。
① 書類に書けることが増える
職務経歴書に書くのは、これまでやってきたことです。
「なんとなく日常業務をこなしていました」では、1行も埋まりません。
- 新人の指導を任された
- 手術件数を増やした
- 農家さんへの説明資料を作った
- 記録の付け方を整理した
辞めると決めてからの数ヶ月でも、書けることは作れます。
書き方はこちらでまとめています。
② 面接で話せることが増える
面接では「今の職場で何をしてきましたか」と必ず聞かれます。
このとき、直近の話ができる人は強いです。
3年前の話しかできないと、「最近は何もしていないのかな」と受け取られます。
③ 退職を切り出したときに、話を聞いてもらえる
ここが、いちばん実感した部分です。

ワン
辞める話と、仕事ぶりが関係あるんですか?

ゆっけ
大ありです。普段どう働いていたかで、上司の受け取り方が変わります。
きちんと働いてきた人が「お話があります」と言えば、上司は真剣に聞きます。
一方、辞める気配を出しながら手を抜いていた人だと、「やっぱりな」で終わります。
送り出され方が、まったく違ってきます。
退職の進め方は、こちらでまとめています。
ただし「がむしゃらに働く」ではありません
ここは誤解しないでください。
残業を増やせ、休日も出勤しろ、という話ではまったくありません。
大事なのは、方向を合わせることです。
たとえば、次は企業を目指しているとします。
それなら、数字を扱う仕事や、資料を作る仕事を引き受けておくと、そのまま材料になります。
次の職場でも使える経験を、今の職場で作らせてもらう。
そう考えると、残りの数ヶ月の意味が変わります。
獣医師の職場では、具体的にこうなります
「頑張るといっても、何を?」となると思います。
大がかりなことは必要ありません。
- 手順書やマニュアルを1つ作る
- 後輩に教えたことを、紙にまとめておく
- 担当した症例や案件を、記録として整理しておく
- 農家さんや飼い主さんへの説明資料を作る
- 使っていなかった機器の使い方を覚える

ワン
どれも、そんなに大変じゃないですね。

ゆっけ
そうなんです。しかもそのまま引き継ぎ書になります。
引き継ぎ書は、退職を申し出てから作ると時間に追われます。
普段から少しずつ作っておけば、退職の手続きもぐっと楽になります。
転職しなかった場合にも、残ります
もうひとつ、お伝えしたいことがあります。
転職活動をした結果、「やっぱり今の職場で続けよう」となることもあります。
これは失敗ではありません。
そして、その場合でも頑張った分はすべて自分に残ります。
作った資料も、覚えた技術も、上司からの信頼も、消えません。
転職しなかったときに損をしない——これが、この方法のいちばん良いところです。
「辞めるつもりで手を抜いたけれど、結局辞めなかった」
これがいちばん、もったいない結果です。
やってはいけない3つのこと
逆に、これだけは避けてください。
① 露骨に手を抜く
周りは思っている以上に見ています。
獣医師業界は狭く、評判は次の職場にも伝わります。
② 職場の悪口を言う
不満があって辞めるとしても、口に出すと自分に返ってきます。
面接で前職の悪口を言う人は、それだけで評価が下がります。
③ 引き継ぎを雑にする
去り際は、いちばん記憶に残ります。
最後の1ヶ月の印象が、その人の評価として残り続けます。
まとめ
- 辞めると決めた後こそ、今の職場で手を抜かない
- 書類も面接も、材料はすべて今の職場から出てくる
- きちんと働いていると、退職を切り出したときに話を聞いてもらえる
- ただし「がむしゃら」ではなく、次でも使える経験に時間を使う
- マニュアル作りや記録の整理は、そのまま引き継ぎ書になる
- 転職しなかった場合でも、頑張った分は自分に残る
- 露骨に手を抜く・悪口を言う・引き継ぎを雑にする、の3つは避ける

ゆっけ
残りの数ヶ月は、消化試合ではありません。次の職場のための準備期間です。
そう考えられると、今の職場での時間の意味が変わります。
まずは、今週やった仕事をひとつ書き出してみるところからで十分です。










