
ワン
ゆっけさん、獣医師になったばかりの1年目ってすごくしんどいと聞きますが、実際どうなんですか?

ゆっけ
正直に言いますね、1年目は、ほとんどの人がいちばんしんどいです。
私もそうでした。
でも大事なのは——そのしんどさは、あなたが弱いからでも、向いていないからでもない、ということ。
今日は「あるある」に共感しながら、少しでも心が軽くなる話をしていきます。

ゆっけ
先に伝えておきます——できないのが当たり前。怒られて当然なんてことは、ない。
それだけは、頭の片隅に置いておいてください。
📌 この記事の結論
- 1年目がしんどいのは、あなたのせいじゃなく「1年目という状況」のせい
- できないのが当たり前、比べる相手は「昨日の自分」だけ
- 楽になる5つ=完璧を目指さない・比べない・メモ・抱えない・休む
- 限界のサインが出たら、逃げても休んでもいい
新人1年目の獣医師あるある
まずは「わかる…」と思えるところから。
これ、ぜんぶ通る道です。
| あるある | 心の声 |
|---|---|
| 学生気分が抜けないまま「先生」と呼ばれて固まる | 「えっ、私が…?」 |
| 簡単な処置でも手が震える | 「先輩は平然とやってるのに」 |
| 院長や先輩の一言で、一日中へこむ | 「私、嫌われてる…?」 |
| 同期や同級生のSNSを見て落ち込む | 「みんな順調そうなのに、自分だけ」 |
| 飼い主さんの質問に即答できず焦る | 「勉強したはずなのに出てこない」 |
| 帰宅後も「あの判断で合ってたかな」と眠れない | 「明日あの子、大丈夫かな」 |
| 気づけば毎日残業、休みの日は寝るだけ | 「自分の時間がない」 |
| 動物が亡くなった日、家で泣く | 「もっとできたんじゃないか」 |

ワン
うわ…読んでるだけで胸がきゅっとなるんですが、これ、みんな経験してるんですか?

ゆっけ
ほぼ全員です、だから「しんどいのは、あなただけじゃない」。
同期に聞いてみてください。
みんな同じ顔で「わかる」って言いますから。
動物病院ならではの「あるある」は、こちらでもう少し笑いながら共感できます
なぜ、1年目はこんなにしんどいのか
「自分がダメだから」と思いがちですが、理由はちゃんとあります。
しんどさの正体を知るだけで、少し楽になります。
| しんどさの理由 | 中身 |
|---|---|
| ギャップが急すぎる | 昨日まで学生。今日から命を預かる「先生」。準備期間がほぼない |
| 覚えることが膨大 | 学校で習ったことと、現場で必要なことは別物。最初は知らなくて当然 |
| 命のプレッシャー | 自分の判断が結果に直結する。緊張して当たり前 |
| 比べやすい環境 | 同期・先輩・SNS。比較材料が多すぎる |
| 単純に体力がきつい | 残業・寝不足・気の張りっぱなし。心より先に体が疲れる |

ゆっけ
つまりしんどいのは「あなたの能力」の問題じゃなく、「1年目という状況」の問題なんです。
誰がやってもきつい。
そう思えると、自分を責めずにすみます。
今日から少し楽になる、5つの考え方
精神論じゃなくて、明日から試せることを5つ。
1. 完璧を目指さない(できない前提でいい)
1年目に求められているのは「完璧」じゃなく「成長」です。
できないことを一つずつ減らしていけば、それでじゅうぶん。
今日できなかったことは、来月できればいい。
2. 比べる相手は「昨日の自分」だけ
同期やSNSと比べると、いくらでも落ち込めます。
でも診療科も病院も違えば、ペースも違って当然。
「先週できなかった採血が、今日できた」——その一歩だけ見ていれば大丈夫です。
3. メモして、振り返る
怒られたこと・できなかったことは、その日のうちにメモ。
感情はいったん横に置いて「次どうするか」だけ書く。
これが一番の成長エンジン。
しかも「ちゃんと前に進んでる」と目で確認できるので、お守りになります。
4. ひとりで抱えない
つらさは、口に出すだけで軽くなります。
話す相手は、先輩でも、同期でも、家族でも、学生時代の友人でもいい。
「弱音を吐ける相手」を一人持っておくのは、立派なリスク管理です。
5. 意識して休む(休むのも仕事)
まじめな人ほど、休むのが下手です。
でも、あなたが倒れたら救える命も救えません。
休むのはサボりじゃなく、長く続けるための仕事。
週に一度は、何もしない日を意図的に作ってください。

ワン
「休むのも仕事」って言葉に救われます…がんばらなきゃって思いすぎてました。

ゆっけ
そうなんです、がんばれない日があるのは、これまでがんばってきた証拠。
自分にやさしくしてあげてください。
それでも「もう限界かも」と思ったら
ここまで読んでも、まだ胸が苦しい人へ。
無理に前向きにならなくて大丈夫です。

ゆっけ
眠れない、食べられない、涙が止まらない、朝どうしても体が動かない——それは「いったん離れたほうがいい」サインかもしれません。
逃げてもいいし、休んでもいいし、相談していい。
それは、負けじゃありません。
心がつらいときに読んでほしい、相談窓口もまとめた記事です
「辞めたほうがいいのかな」と迷い始めたら、こちらで一緒に整理しましょう
「1年目で辞めたら不利になる?」という不安には、正直にお答えしています

ゆっけ
「いざとなったら逃げ道がある」と知っているだけで、不思議と目の前の一日に、もう少しだけ立ち向かえるものです。
だから、逃げ道を確認しておくのは前向きなこと。
1年目を越えた、その先に
最後に、希望の話を少しだけ。

ワン
この大変な1年目を越えたら、どうなるんですか?

ゆっけ
あんなに手が震えていた処置が、いつの間にか体が勝手に動くようになって、「あの1年があったから、今がある」と思える日が、必ず来ます。
怖かった飼い主さんとの会話も、自然に笑い合えるようになる。
今日の不安も、未来のあなたの土台になっています。
大変さの先にある「この仕事をしていてよかった」瞬間も、ぜひ知っておいてください

ゆっけ
焦らなくて大丈夫、あなたのペースで一歩ずつ——今日を乗り越えたあなたは、もうじゅうぶん、よくやっています🐾







