
ワン
ゆっけさん、今の仕事を「辞めたい」って気持ちはあるんですけど、辞めていいのか、甘えなのか分からなくて…。

ゆっけ
その迷い、すごく大事です。「辞めたい」と感じること自体は、甘えでも弱さでもありません。 ただ、勢いで辞めると後悔することもある。今日は、辞めるべきか・続けるべきかを冷静に判断するための基準を、私自身の転職経験も交えて整理します。
私は公務員や産業動物臨床など職場をいろいろ変えてきました。辞める判断をしてよかったことも、もう少し考えればよかったことも、両方あります。その経験から言える「決め方」をお伝えします。
大前提:「辞めたい」と感じるのは自然なこと
獣医師は、体力・精神・責任のどれもが重い仕事です。「辞めたい」と一度も思わずに働き続ける人のほうが少数派。だからまず、自分を責めないでください。
そのうえで、「辞めたい」には2種類があります。
順番に見ていきましょう。
ステップ①:まず「今すぐ逃げるべき危険サイン」をチェック

ワン
ゆっけさん、まずは何をチェックすればいいですか?

ゆっけ
次のサインが出ているなら、判断を待たずに、まず自分を守ることを最優先してください。

ゆっけ
これらは「頑張って乗り越える」段階を超えています。心身の限界サインが出ているときは、休職・退職・専門家への相談を躊躇しないでください。 健康を失ってからでは取り返しがつきません。これは判断基準というより、安全のラインです。
危険サインが当てはまらない場合は、ここから「冷静な判断」のステップに進みます。
ステップ②:「辞めたい理由」を紙に書き出して仕分ける

ワン
危険サインは大丈夫そうです。じゃあ次は何を?

ゆっけ
頭の中だけで考えると、感情がぐるぐるして判断できません。まず、辞めたい理由を全部、紙やスマホに書き出してください。 書き出したら、それぞれを次の2つに仕分けます。
| タイプ | 例 | 基本方針 |
|---|---|---|
| ⏳ 時間で解決する/経験不足 | 手技に自信がない・知識が追いつかない・最初の数ヶ月のしんどさ | 続けることで解決する可能性 |
| 🏢 環境や構造が原因 | 拘束時間が長すぎる・人間関係・給与が低すぎる・院長の方針が合わない | 環境を変えるほうが解決しやすい |

ゆっけ
ポイントは、「その悩みは、今の職場で時間が解決するのか?」と問うこと。 経験を積めば消える悩みなら、もう少し踏ん張る価値があります。逆に、職場の構造そのものが原因なら、何年いても解決しないことが多いです。
よくある「辞めたい理由」別の見極め

ゆっけ
こうして並べると分かりますが、「辞めたい理由」の多くは、獣医師そのものを辞めなくても、職場や働き方を変えれば解決するものが多いんです。
「辞める」=「獣医師を辞める」ではない

ワン
ゆっけさん、「もう獣医師を辞めるしかない」って思ってる人もいると思うんですけど…。

ゆっけ
ここが一番伝えたいところ。 「今の職場が辛い」と「獣医師に向いていない」は、まったく別の話です。 獣医師の働き方は、小動物臨床だけではありません。

ゆっけ
「この職場しかない」と思い詰めると視野が狭くなります。獣医師免許があれば、道はいくらでもあります。 転職先は腐るほどあります。自分にあった職場を探すのもいいと思います。
辞める前に必ずやるべき3つのこと

ワン
辞める方向で動くとして、その前にやっておくべきことはありますか?

ゆっけ
辞める判断を下したら、いきなり退職届を出すのは危険。次の3つを必ずやっておきましょう。
① 在職中に情報収集を始める
辞めてから動くと、焦りで判断を誤りがち。在職中に求人や他職種の情報を集めておくと、冷静に比較できます。
② 「辞めたい理由」が次でも起きないか確認する
書き出した理由を、転職先で繰り返さないか。ここを確認しないと、同じ不満で何度も転職することになります。
③ 一人で抱えず、第三者に相談する
家族・同期・転職エージェントなど、外の視点を入れると、思い込みに気づけます。 特にエージェントは「他の職場のリアル」を持っているので、判断材料になります。

ゆっけ
私自身、何度かのキャリアチェンジを経験してきましたが、「一人で抱え込んで決めた」転職は、後悔することが多かったです。 逆に、人に相談して整理してから決めた選択は、振り返っても納得感があります。
まとめ:勢いでなく、基準で決める
- 心身の限界サインが出ているなら、判断を待たず自分を守る
- 辞めたい理由を書き出して仕分ける(経験不足か/環境が原因か)
- 多くの悩みは職場や働き方を変えれば解決する
- 「辞める=獣医師を辞める」ではない。選択肢は広い
- 辞める前に在職中の情報収集を始める

ゆっけ
「辞めたい」という気持ちは、今の働き方を見直すサイン。勢いで動くのでも、我慢し続けるのでもなく、自分の基準で決めていきましょう。
💡 辞めると決めたら、次は「角を立てない辞め方」です。 ▶ 獣医師の円満退職の進め方|切り出し方・引き止め対応・手続きを解説




