獣医師のリアル
産業動物臨床のリアル——獣医師あるある20選(まず3選公開)
2026年4月20日

ゆっけ
産業動物臨床って、外からはなかなか見えない「あるある」が多すぎませんか? 今回はその中から3つをピックアップ。残り17選は追って公開予定です。同業の先生方、共感してもらえたら嬉しいです。
夜中の難産依頼の電話は緊張する
深夜にかかってくる電話の99%は、農家さんからの難産依頼です。「お産が始まっているんだけど子が出てこない」——この一言でスイッチが入ります。
電話口では「わかりました、すぐ行きます!」と落ち着いた声で返しますが、往診車を走らせながら内心は別の話。

ゆっけ
「自分一人でうまくできるかな…」って、毎回ドキドキしながら運転してました。熟練者でも夜中の難産は緊張するもんです。
農場に着いたら消毒して、牽引ベルトを準備して、直検手袋をはめて腟内に手を入れます。両前足と頭が確認できたときの安堵感はいつになっても格別。でも、そこから体位が整うまで少し時間がかかることもあって……。

ゆっけ
正直に言うと、体位が戻るまでの間、腟の中に手だけ入れて待ってるのは内緒です。 夜中まで呼んだ農家さんに「すぐ出てきましたよ」と言えないじゃないですか(笑)。
体位が整ったところで農家さんと一緒に牽引して、無事出産。ホルスタインの子牛がずるっと出てきた瞬間は、何度やっても嬉しいものです。帰りにお礼でビールや野菜をもらえると、疲れが半分くらい吹き飛びます。
夜中の難産を一人でこなしたあの緊張感、同じ経験がある先生も多いのでは?
テレビから流れる着信音にドキッとする
当直中にテレビを観ていると、ドラマや広告の効果音でスマホが鳴ったと勘違いすることがありませんか。心臓がバクッとして画面を見たら通知ゼロ。

ゆっけ
「あぶねー」と思いながら、心の奥ではちょっとほっとしてる自分がいます。当直あるあるすぎる。
ただしこれには裏面もあって。お風呂に入って、ようやくリラックスできた瞬間に本物の着信が鳴ったときの絶望感は格別です。ぽたぽた濡れたまま電話に出て、「はい、行きます」と言ったあとの気持ちは言葉にできません。

ゆっけ
風呂上がりの当直着信だけは、毎回気持ちが折れそうになります……。
でも気を取り直して往診に向かうのが産業動物獣医師。

ゆっけ
農家さんも本当に困ってるわけで、「よし行くか!」と自分に喝を入れて車に乗ります。それで行ったら行ったで、ちゃんと満足感があるんですよね。
「テレビの着信音でドキッとした経験、ありませんか?」という話を同僚にしたら全員に共感されました。産業動物あるある認定です。
ゴールド免許を持っている先生は激レア
産業動物獣医師の日常は往診の連続です。広いエリアを一人でカバーしていると、必然的に運転時間が長くなります。急患の連絡が入れば急ぐこともある。そうなると……免許の点数が削られる機会も自然と増えるわけです。

ゆっけ
特に急患の夜間に限って、スピード違反で捕まるんですよね。産業動物あるあるのひとつです。
同僚の先生たちと免許の話になると、「ブルーです」「3点引かれました」という声ばかり。ゴールド免許の先生を探す方が難しい世界です。

ゆっけ
もちろん私もゴールドではないです。 ゴールドの産業動物獣医師に会ったことがないかもしれない。
ゴールド免許を維持している産業動物の先生がいたら、ぜひ教えてください。伝説として語り継ぎたいと思います。
おわりに——残り17選は追って公開予定
今回は20選のうちの3選をお届けしました。産業動物臨床のリアルは、まだまだ語り尽くせません。続編では難産だけじゃない日常のあれこれ、器具のトラブル、農家さんとの関係あるあるなども書いていく予定です。
「私のあるあるはこれ!」という先生は、ぜひ転職相談室(コミュニティ)でも教えてください。
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